皆様、こんにちは。
福岡市中央区六本松駅近くの形成外科・美容皮膚科「六本松 稲本クリニック」です。
開院から9か月が経過しましたが、少しずつ周囲の方々からのお問い合わせも増えてきており、
日によっては予約でいっぱいの日もあり、感謝の気持ちでいっぱいです。

このブログは、院長が日々学んで役立ちそうと思われることを、皆様にお伝えする目的で執筆しております。

あっという間に昨年の夏の開院から、春になりました
昨年はたくさんの方々の協力のおかげで開業でき、
地域の皆様のお役に立てることができて、
大変幸せな一年でした。
今年はさらにたくさんの方々のお役に立てるよう努力してまいります。

ふと思い返してみると、
開業からすでに数百人以上の方へ、数千万発以上レーザー・光治療をさせていただきました。
脱毛以外は、基本的に僕一人が照射(ワンドクター制)ですので、集中しすぎて結構へとへとになります。
でも趣味なのでとても楽しいですし、夜もぐっすり眠れます。

まだまだ新型コロナの勢いは強く、
引き続き感染対策に気を抜かぬようお過ごしください。

 

さて本題ですが、
「ざ瘡(にきび)に対するスキンケア」
について医学雑誌やセミナー等でよい情報がございましたので、
当院の採用化粧品も含めて、少しお話をさせていただきます。

※ 当院は私が形成外科専門医であるため、一般的な保険での外用・内服療法や、
自費での安全性の高いニキビ予防・治療であるケミカルピーリングやイオン導入、抗炎症成分を使用したドクターズコスメを採用しておりますが、
重症例への自費での内服治療など、より専門的な治療法は皮膚科専門医の常駐するクリニックの受診をお勧めします。

 

<ざ瘡のできやすい肌質とは>

ニキビのできやすい肌といえば、油分が多くテカリのある「脂性肌」といわれていますが、
乾燥肌や混合肌(脂性肌と乾燥肌の混在する肌)でも生じます。
実は、ニキビ肌を気にされている方の中でも混合肌の方の割合が多いという報告もあります。

そのような方のにきびの原因としては、気にして触ってしまったり、粒子の細かい化粧品の使用によって、
毛孔が閉塞してしまうことが多いとされます。

また、季節の変わり目には、湿度の変化による角層の乾燥と気温の変化による皮脂腺のバランスが崩れ、
ニキビを含めた肌荒れを生じやすいとも言われています。

 

<では、スキンケアはどうすればいいのか>

・研磨剤のない洗顔料を泡立てて、自分の手で優しく押し洗いをする

・朝晩と、汗をかいた後の洗顔を行う(ぬるま湯だけでなく洗顔料を使用する)

・アルコールフリーなど、刺激成分の少ない商品を使用する

・36度前後のぬるま湯ですすぐ

・髪もシャンプーで洗って、油分を落とす

・瘢痕(きずあと)になるため、何度も触ったり、つぶしたり引っかいたりしない

・色素沈着予防のため、日焼けをしない

 

<どのような洗顔料・洗顔法が良いのか>

・皮脂は落として潤いは残す(洗い上がりがつっぱりにくい)洗顔料が良い

・泡立てネットなどを使用して、できる限り泡の状態で優しく押し洗いをする

⇒市販の低刺激な洗顔料でもよいですし、
当院では敏感肌用のガウディスキンのスムースクレンズ自宅用のピーリング石鹸を準備しております

 

<どのような保湿が良いのか>

・保湿効果はもちろんだが、炎症を抑える成分を含んだ保湿剤がが良い

ヘパリン類似物質を含んだ保湿剤も良いですし、
当院では抗炎症性作用のあるトラネキサム酸を含み
 ・アルコールフリーのビジョンドクターのバリアローション
・さらにセラミドも含んだガウディスキンのインナーモイストTAローション
を採用しております

ただ一番大事なのは、「治療する本人が生活習慣の改善も含め、根気よく継続する意思を持ち、
医師は継続可能な方法を提案し、治療薬剤と化粧品をうまく併用すること」が重要だと考えます。

さらに、ニキビは継続治療が重要な疾患であり、できる限り日々のコストを抑えることが重要なのは言うまでもありません。

ですので、当院ではまず、保険診療範囲内での治療を提案し、併用希望があれば化粧品をご紹介させていただく方針としておりますのでご安心ください。

これからも地域に根差した、
形成外科、美容皮膚科の信頼性のある治療を提供してまいりたいと思いますので、
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

六本松稲本クリニック
院長 稲本 和也