よくあるできものその１：粉瘤治療について
皆様、こんにちは。
福岡市中央区六本松駅近くの形成外科・美容皮膚科「六本松 稲本クリニック」です。
少しずつ周囲の方々からのお問い合わせも増えてきており、
日によっては予約でいっぱいの日もあり、感謝の気持ちでいっぱいです。
あっという間に開院から半年が経過し、新年を迎えました。
昨年はたくさんの方々の協力のおかげで開業でき、
地域の皆様のお役に立てることができて、
大変幸せな一年でした。
今年はさらにたくさんの方々のお役に立てるよう努力してまいります。
まだまだ寒さに伴いコロナも勢いを増しており、
引き続き、感染対策に気を抜かぬようお過ごしください。
さて本題ですが、今回は当院で手術の件数が多い
「粉瘤」
についてご説明いたします。
よく皮膚のできもの（腫瘍）の切除で
形成外科である当院と皮膚科での手術を迷われる方がいらっしゃいますが、
美容外科も行う形成外科医は、より傷跡を目立ちにくくする手術法に習熟しておりますので、
より綺麗な傷跡を目指したい方は、当院も含め
「形成外科専門医が在籍する医療機関」
を選んでいただければ幸いです。
さて、粉瘤とは、別名アテロームとも呼ばれます。
以下簡単な概略を提示いたします。
・皮膚の下に生じる、被膜に包まれた袋状の構造物（嚢腫）
・その袋の中に、自分の垢（角質）や皮脂がたまってしまい、ゆっくりと大きくなる
・体のどこにでも生じるが、顔、首、背中、耳の後ろにできやすい
・しばしば黒い天井の出入り口があり、強く推すと臭いおからみたいなものがでてくる
・運悪く感染してしまうと、赤くはれて痛くなり、とても臭い膿が出る
といった特徴があります。
イメージとしては巾着袋やカチョカヴァロの様な腫瘍です。
基本的には良性腫瘍のため、放置しても問題ないこともありますが、
・根本的な治療は手術である
・徐々に大きくなると切除が大変になる
・感染するととても痛くて切開して膿を出す必要も出てくる
・感染するとその後の手術の難易度が上がる
といったデメリットもございますので、
気になった場合は早期の切除をお勧めいたします。
手術の流れですが、
・事前予約いただくと当日の切除も可能です
※ 局所麻酔が不可能の大きさや深さであれば、総合病院へ紹介します
・局所麻酔での日帰り手術の説明と同意をいただく
・局所麻酔を行い、開口部（出入り口）を含めて一部皮膚を切除する
・切除のデザインは、術後の傷跡が目立たない大きさや方向を考慮する
・真皮縫合と表皮縫合を行い、傷の拡大を防ぐ
・1週間は自宅で傷の洗浄と軟膏処置、抗生剤の内服を行う
・約1週間後に抜糸と、病理結果の説明をする
・その後は創の経過に伴い、半年ほど経過を見る
となります。
費用については、保険診療で行いますので初診料や、
病理検査（まれに悪いできものの場合もあり、お勧めします）の有無により、
自己負担はおよそ6,000~12,000円前後となります（大きさや部位で変わります）。
ご興味がございましたら、一度お問い合わせください。
これからも地域に根差した、形成外科、美容皮膚科の
信頼性のある治療を提供してまいりたいと思いますので、
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
