ミルの錆(さび)とビタミンC
皆様、こんにちは。
福岡市中央区六本松駅近くの形成外科・美容皮膚科「六本松 稲本クリニック」です。
この度たくさんの皆様のご助力のおかげで、無事に開院することができました。
日々、日記がてら、院長の趣味や六本松周辺のお店、医学的なお役立ち情報を掲載していきたいと思います。
徐々に患者さんも増えてきており、満足いただけるよう努力を続けてまいります!
以下、タイトルと何の関係があるのと疑問になりますが、どうかご安心ください。
さて、今回は院長がクリニック愛用しているコーヒーミルのご紹介です。
そう、「プジョー:アンティークミル G1」です!
1950年、プジョー社創業百周年記念に作られた手動式ミルで、
現プジョーの原点を垣間見ることのできる逸品です。
ちなみにこの取っ手が気球のようなモデルは初期型となります。
保険の診療室にこっそりおいています。
プジョーって車で有名ですが、これはプジョーがまだ車を作る前の製品です。
以下、簡単にプジョーの歴史をお話しします。
「プジョーは昔、フランスの東部、フラッシュコンテ地方で粉挽き業を営業していた。
1812年、ジャン=ピエールとジャン=フレディリック兄弟が、家業である製粉場を製鋼所に改造。
帯鋼の製造を開始し、当初は粉挽きと同様に、水車を動力源にして鋼材を加工していた。
そこから、斧、鋸、鉋などの大工道具や、剃刀、時計のゼンマイなど、生活に欠かせない金物類を製造。
1840年、金物加工の技術をさらに発展させ、コーヒーミルの製作に着手。
試行錯誤の末、二重螺旋構造の臼を発明し、ミルはプジョーの看板商品となる。
これら金属加工の技術が礎となり、のちの自転車や自動車の開発を手掛ける。」
といった歴史があります。
なんといっても、約70年前の製品にもかかわらず現役で使用でき、
むしろ現代のミルよりも挽き目のばらつきが少なく、性能がいいんです!
デメリットとしては重くて錆びるですが、圧倒的な存在感があります。
さて、ここで本題です。
<ここで医学豆知識>
錆といえば鉄の酸化ですが、体にとっての酸化は老化の原因となります。
そこで抗酸化(酸化を抑える)作用で有名なのが
ビタミンC(アスコルビン酸)です!
ビタミンCはヒトが体内で合成できないため、常に摂取する必要があります。
とくにコラーゲンの生成と深くかかわっており、肌のハリ・ツヤのはもちろん、
シミ・そばかすの原因となるメラニンの生成も抑えてくれます。
つまりビタミンCは、美肌には必須のビタミンなのです!
またかぜなど上気道の炎症症状を抑えてくれるため、
新型コロナウイルスへの抵抗力を多少高めてくれるかもしれません。
また抗酸化作用に伴って発生する過酸化水素が
がん細胞を抑えてくれるため、
結果的に長生きにも役立つことになります。
つまりビタミンCはがん予防にも役立ちます!
薬理作用を期待する摂取量は、1日、1~2グラム程度とされますが、
野菜などを食べていれば、1日100mgでもよいともいわれます。
当院で採用している内服を使用すれば、十分量となります。
さて、さびとビタミンCの強引な関連付けはいかがでしたか。
もう少ししたら、これまたアンティークの電動ミルがクリニックにやってきますので、
楽しみにしてください。
クリニックの混み具合によっては、院長に頼めば、
こだわりのコーヒーを飲めるかもしれません。
その際は遠慮なくご相談ください。
今後とも六本松を中心に福岡を盛り上げてきたいと思いますのでどうぞよろしくお願い致します!
以上、六本松稲本クリニック 形成外科・美容皮膚科
院長の稲本でした!