皆様、こんにちは。
福岡市中央区六本松駅近くの形成外科・美容皮膚科「医療法人 本和会 六本松 稲本クリニック」です。
毎日たくさんの方のお役に立てることができており、感謝の気持ちでいっぱいです。

3月もすでに予約で埋まってきており、大変申し訳ございません。
時間をやりくりして、今後も少しでも多くの方々のお役に立てるよう努力してまいります。

開業からすでに千人以上の方へ、レーザー・光治療をさせていただきました。
脱毛以外は、基本的に僕一人が照射(ワンドクター制)ですので、集中しすぎて結構へとへとになります。
シミ治療は趣味なのでとても楽しいですが、治療効果が出にくい方も少なからずいらっしゃるため、
試行錯誤の日々を過ごしております。
でも、きれいになった方の笑顔を見た時に、涙がでるほどうれしくなります。

私事ですが、先日ジムで頑張りすぎてぎっくり腰になりました。昔は数日で治ったものですが、1週間たってもまだ治りません。アラフォーを実感いたしております。療養も兼ねつつ、涼しいうちに今更ですがソロキャンプデビューを楽しみにしている日々を過ごしております。喧騒を避けて、静かな自然に身を置きたいものです。

さて本題ですが、「女性ホルモンって皮膚にどのような影響を与えるの?」、ということで今回は

<女性ホルモンと肌の関係>

といった内容でまとめてみました!!

まず、女性ホルモンといえば、「エストロゲン」が重要です。

エストロゲンの皮膚への影響は、

・妊娠中に高値

メラニン色素生成の促進による、色素沈着や肝斑そ出現

血管系への作用よる、クモ状血管腫や血管拡張性肉芽腫の出現

・更年期に低値

コラーゲンの産生能や水分保持能の低下

といった影響があります。

対策としては、

見た目に関するメラニンや血管腫などにはレーザー、光、内服、外用治療などである程度対応ができますし、内面からは婦人科などでのホルモン治療や漢方の内服なども効果があります。

次に、「月経周期と肌の関係」について考えます。

月経周期には大きく卵胞期と黄体期があります。

・卵胞期:エストロゲン分泌量が徐々に上昇し、肌やメンタル、体調面も良い期間

・黄体期:プロゲステロンの分泌量が急激に上昇し、体調の悪化、月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)、皮脂の分泌増加によるざ瘡の悪化などが生じる期間

特に、月経周期によるざ瘡の悪化はピルでの治療も有効です。

ただ、多毛で難治性ざ瘡の方は、多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovarian syndrome:PCOS)を疑い、婦人科への受診を検討することもあります。

ここで少し脱線しますが、最近はマスク刺激によるざ瘡、マスクネ(マスク+アクネ)といった造語もあり、隠すためにマスクを継続することでざ瘡の悪化や、さらにしっかりと隠すために、油性のファンデーションの使用による悪化も見られます。

対策としては、マスクは必要最小限の使用にとどめたり、ファンデーションをパウダータイプやノンコメドジェニックの製品に変えることを勧めています。

皮膚状態悪化の原因の一つとしてホルモンのバランスが関係していることを理解することで、よりよい肌環境を目指すきっかけにしていただければ幸いです。

これからも地域に根差した、
形成外科、美容皮膚科の信頼性のある治療を提供してまいりたいと思いますので、
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

医療法人 本和会 六本松稲本クリニック
理事長 稲本 和也